桜井健次の紹介

桜井健次

(国)物質・材料研究機構 先端材料解析研究拠点 上席研究員 

(兼任)
筑波大学大学院数理物質科学研究科物質・材料工学専攻教授
チェコ共和国チャールス大学数学物理学部 特任教授  


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学位

 

工学博士(東京大学、1988年)

       
 

専門分野

 

物質・材料工学、X線分光学、分析化学

       
 

所属学会

 

応用物理学会、日本化学会、日本分析化学会、日本MRS、アメリカMRS、日本原子力学会、日本顕微鏡学会、日本金属学会、日本放射光学会、日本中性子科学会

       
 

職歴

 

1988年4月 科学技術庁金属材料技術研究所入所

     

2001年4月 物質・材料研究機構(組織改編のため)

       
 

学歴

 

1978年3月 私立ラ・サール高等学校卒業

     

1983年3月 東京大学工学部卒業

     

1988年3月 東京大学工学系研究科博士課程修了

     

(学位論文「シンクロトロン放射蛍光X線分析法によるトレースキャラクタリゼーションの基礎研究」(指導教官 合志陽一教授)

       
 

受賞

 

1992年10月 日本金属学会奨励賞

     

1997年4月 財団法人新技術開発財団市村学術賞貢献賞

     

2009年10月 2009堀場雅夫賞

       
 

編著書

 

「X線反射率法入門」(2009年、講談社)

       
       

 

研究活動について (1ページ研究紹介はこちら
 

当グループの活動領域は、一言で言えば、 「X線スペクトロメトリおよびイメージングによる新しい計測・分析」です。X線は100年を超える歴史がありますが、私たちが関心をもつのは、その伝統ではなく、科学の最先端を走るX線自由電子レーザー、エネルギー回収型直前加速器、シンクトロン放射光等の高輝度光源です。従って「計測・分析」も、既製の装置等を動かして測定を行なうといったことではなく、これまで困難・不可能であったものを可能とするための挑戦、新しい手法・装置を編み出すことを目標としております。その際、ありがちな落とし穴として戒めてきたのは、相手が物質・材料であれば「ものをつくる」マインドが肝心であり、それがわかっていなければ「計測・分析」もうまくゆかない、ということです。近隣の研究室の材料開発の文化を学び、自らも日々試料を作り、新材料の合成や探索の研究動向にも注目しているのはそのためです。他方、新しい測定原理にもとづく独自の計測装置の開発と装置制御/解析ソフトウエアの開発を研究の根幹に据え、物理系の研究手法を多く取り入れています。また、基礎学問の新規分野の開拓だけでなく、産業応用やビジネス展開をも視野に入れた実用技術の開発、環境・エネルギー・安全等の課題への取り組みも重視しています。
 

1.超微量物質の計測・分析技術の開発
(シンクロトロン放射光による超高感度蛍光X線スペクトル取得技術、新分光器の製作・開発等)
2.新しいイメージング技術の開発と応用
(蛍光X線および回折・XAFSイメージング、時分割のX線分光計測、化学状態分析等)
3.新規・高度なスペクトル分析の研究
(化学状態分析、時間分解X線スペクトル解析、ウエーブレット変換等の数理的手法の導入等)
4.埋もれた界面のナノスケール構造・ダイナミクスについての研究
(X線・中性子反射率法の高度化、迅速・ライブ計測とビジュアリゼーション・微小領域分析等)
5.原子レベル構造解析を駆使した物質・材料研究
(非平衡物質の原子レベル構造の精密決定等)
6.環境・エネルギー問題等、社会的な課題への貢献
(新規蛍光体の開発、資源循環のための産業廃棄物スクリーニング、製鋼スラグの無害化利用、原子力施設等の構造物モニタリング、燃料電池車の車両検査、テロ対策等)
7.その他
(分析ロボティクス、無線技術活用等)

当グループでは、とにかく新しいこと、独自であることを重視しています。全く新しい研究を行う場合、市販の機器や解析ツールによっては実施できないことが多くあります。そのため、独自の研究手段の開発・確立をまず行い、それらを駆使して新しい研究を進めるというスタイルを堅持しています。


現在は、以上のテーマ群全体を通して、 「素早い」「時分割」あるいは「試料をほとんど動かさない」技術開発に特に力を入れており、「ものを見ることがものをつくることでもあり、またその逆でもある」という材料工学の新段階を構築するのに役立つような研究を目指しています。 

 

連絡先
〒305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1
国立研究開発法人 物質・材料研究機構
高輝度光解析グループ
桜井 健次
 
電話 029-859-2821 FAX 029-859-2801
E-mail sakurai@yuhgiri.nims.go.jp 
 
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