2008年3月27日

第2回講習会終了

おかげさまで、無事に第2回のX線反射率法講習会を終了することが出来ました。
ご協力いただいた講師ならびに準備関係のご協力を頂いた全関係者の皆様、どうも有難うございました。

アンケート結果サマリ
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受講申込み受付総数 50 (第1回63 但し2日間)
出席者数      47
(実習参加者数   46)
実習コース分け(名簿として記録に残ったもの)
          A 6名  B 18名  C 20名
アンケート回答数  44 (回収率93.6%)
         (第1回は回収率85%)

満足度分布(10点満点)
 10 4名、9 5名、8.5 1名、8 16名、7 9名、
  5 1名、3 1名、2 1名、無回答 6名
 無回答を除いた38名の平均 7.75
 なお、無回答6名のうち3名が「再受講したい」と記入

再受講希望者数   15 (34%)
(第1回は10名)

◎散見されたコメント等
 ・講義が難しかった、とても難しかった、とするものが依然ある。もっと基礎的な内容への要望があるようだ。
 (今回、相当に努力もして改良もしたのに)
 ・1件当たりの講義時間が短い、という意見あり。事例の数を増やすより、丁寧に
詳しくやってほしいという観点
 (上の「難しかった」という意見とはまた異なる立場)
 ・1件30分だからよかったという意見もある
 ・配布資料をカラーにしてほしい、という要望あり
 ・専門用語やパラメータの説明を書いてほしい、という要望あり
 ・講義もレベル別にしてはどうか、というコメントあり
 ・「X線反射率法入門」は詳しくて参考になる、というコメントあり
 (ただし、全般に第1回のときのような大きな反響はない)
 ・「X線反射率法入門」への質問を受け付けてはどうか、というコメントあり
 ・X線反射率相談デスクは非常に好評。しかし、常に混雑していていっぱい。1人で長時間独占しているのはけしからん、といった類のコメントが多く見られた。
 ・X線反射率相談デスクの混雑を解消するため、予約制のようなものを導入できないかという意見があった。
 ・X線反射率相談デスクで、人によって答えが違うのであてにならないというコメントを書いた人が1人いた。
 ・実習で、受講者のPC操作体験を導入したことは好評。A,Bとも受講者はおおむね満足のようだ。
 ・実習コースBでは、配布ソフトウエアが1日限定であることへの不満を述べた人が数名いる。他方、使いやすいソフトでよい教材であったというコメントもあった。
 ・実習コースCでは、レジュメがあるとよかった、というコメントあり。
 ・実習コースCでは、WMurexソフトウエアとパラメータの配布の要望あり
 ・測定の実習も含めた講習会を要望
 ・測定装置の見学をしたいという要望あり
 ・会場が都内なら更に参加しやすい、というコメント1件あり
 ・受講費がもっと安ければ更に参加しやすい、というコメント1件あり

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上記のアンケート結果についての桜井の私見

○第1回に続き、高い回収率であり、しかも詳しいコメントが書かれたものが多い。受講者は真摯に回答したと考えられる。指摘内容は至極もっともに思え、謙虚に受け止め、将来に生かすべき。

○ただし、同じことに対する評価、受け止め方がわかれているところもあり、多数の受講者のニーズを満たすためには、更に分析、検討が必要。

○リピータ想定可能数15名は、実力以上のできと思われる。他方、少数ではあったが、3名が満足度として2~5点をつけている。そのコメントを見ると、講義、実習、いずれも難しく、また配布資料が分野の違う人にはわかりやすくないとある。2点をつけた人は、「有料の講習会の価値なし」とまで書いている。少数ではあるが、こうした見方もあることに注意すべき(多くは入門者で、講義に対する不満があり、また実習ではCコースで、解析体験はしていない)。

○講義については、まだ不十分点があるにしても、第1回の時の課題の多くは相当に改良したのではないか。今回の4名の講師はよく努力し、健闘したように思う。3名が30分講義だったのは短すぎたかもしれず、次回以後改良。それに加え「初歩の初歩」のような内容を追加する可能性を検討。

○相談デスクも、ほぼ限界まで努力し、成果を上げたのではないか。これ以上の要望にこたえるためには、同じ直線上での拡張ではなく、別の可能性を考える方がよさそう。実習企画の改良ともリンクさせ、受講者が聞きたがっていることに答えられる機会を増やすことはできないか。

○実習も第1回よりも改良が進んだ。「受講者自身がPCを持参して解析を体験する」企画(A,B)を導入したことに受講者は好感を抱いている。初心者のCコースでも実際には多少の経験のある人が来ており、Bコースのような実習を好む人口は更に多いと思われる。他方、本当の初心者は、体験以前の内容を、もっとわかりやすく習得することを志向しているが、現時点では、まだそのニーズをよく理解し、対応できる段階には至っておらず、講義と合わせ検討が必要。

○第3回講習会にむけて
・開催時期は、書籍版「X線反射率法入門」の販売開始の頃がよさそう(11~12月頃?)。
・講義
   午前の講義数を4から3に減らし(午後に1つまわす)内容を詳しくする
   「初歩の初歩」の方策を検討
・X線反射率相談デスク
   7デスクフル稼働体制を維持
・実習
   ABC体制と担当者は今後も踏襲
   経験者(A)はよく維持するため、運営および準備方法を検討
   解析体験(B)の更なる充実
   初心者(C)は、B的要素を導入する一方、真の初心者対策を検討