2009年5月22日

第3回講習会終了

おかげさまで、無事に第3回のX線反射率法講習会を終了することが出来ました。
ご協力いただいた講師ならびに準備関係のご協力を頂いた全関係者の皆様、どうも有難うございました。

アンケート結果サマリ
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受講申込み受付総数 30 (第1回63 第2回50)
取り消し       0 (第1回1、第2回1)
欠席         1 (第2回2)
出席者数      29 (第2回47)

応用編コース分け
  半導体・磁性体薄膜 16名  有機薄膜 13名
実習コース分け
      A 6名  B  7名  C 16名 合計29名
 (第2回 A 6名  B 18名  C 20名 合計46名)

アンケート回答数 28 (回収率96.6% 第2回93.6%)

満足度分布(10点満点)
 10 4名、9 5名、8 7名、7 4名、6 2名、4 1名
 無回答 5名
 無回答を除いた23名の平均 8.04
 なお、無回答5名のうち2名が「中級編受講希望」と記入

(参考)第2回
 10 4名、9 5名、8.5 1名、8 16名、7 9名、
  5 1名、3 1名、2 1名、無回答 6名
 無回答を除いた38名の平均 7.75
 なお、無回答6名のうち3名が「再受講したい」と記入

講義内容について
「普通」が最多の18(64%)で、第1,2回よりも「難しかった」「とても難しかった」の比率が大幅に減少
リピーターの人から「昨年よりも分かりやすかった」というコメントもあり。

ただし、受講者の持っている知識、背景は、依然、多様であり、これだけ改良の努力をしても、まだ難しい、基礎的な事項の説明がほしいというコメントがある。


中級編(計画中)受講希望者数 7 (25%)

(参考)
 再受講希望者数   第1回10、第2回15

東京都心開催希望 20 (71.4%)
つくば開催希望   3 (10.7%)

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アンケート結果についての桜井の私見

○第1、2回に続き、高い回収率であり、詳しいコメントが書かれたものもある。
受講者は真摯に回答したと考えられる。回答内容は至極もっともに思え、謙虚
に受け止め、将来に生かすべき。

○ただし、同じことに対する評価、受け止め方がわかれているところもあり、多
数の受講者のニーズを満たすためには、更に分析、検討が必要。今回、応用編
で、半導体・磁性体薄膜と有機薄膜に分ける試みを行ったが、結果としても、
バランスよく2つに分かれたことから、方向としては正解であったと思われる。
他の講義内容や実習でも、ニーズの混在しているところを上手に整理するため
の検討が更に必要。

○講習会開催の主目的の1つは、全くの入門者への導入であり、そのことにより
分野のすそ野の拡大をはかることにあると言ってよい。しかし、この3回の講
習会を通して、「入門者と一口に言っても、問題意識、予備知識、背景が多様
である」ことが明らかになった。講習会の運営には引き続き工夫が求められる
が、その1つは、中級編の設置であり、今回の講義を「普通」と感じた人を中
級編に移し、「難しかった」「とても難しかった」と感じた人を、本来の「入
門者」として、それに合わせた「初歩の初歩」的なカリキュラムを組むことが
有望。

○中級編受講希望者は、第3回講習会受講者の4人に1人おり、前向きに検討す
べき。

○開催場所は、つくばであれば主催者側は準備は楽であるが(当研究室の石井さ
んのおかげですが)、今回の調査の結果、7割が東京都心での開催を望んでお
り、前向きに検討すべき。

○時間割については、基礎編の講義(各50分)、応用編の講義(各40分)と
も、時間内で十分説明しきれなかった部分が少なからずあった。これを解決す
るためには、第1には、時間をわずかでも延長するとともに、内容(あるいは
スライド枚数)を今よりも1割程度削って、無理なく時間厳守できるように改
良することも検討する必要がある。時間配分は、たとえば、
 イントロトーク 20分→ 10分または5分
 基礎編    各50分→各55分(質疑込み) (但し内容は1割減)
 応用編    各40分→各45分(質疑込み) (但し内容は1割減)
 相談デスク  午前の部は廃止し、10分の休憩(+会場移動時間)に変更
        昼休みのみの設置とする。昼休みは10分延ばす

○実習も第2回に続き「受講者自身がPCを持参して解析を体験する」企画(A,
B)の定着に受講者は好感を抱いていると思われる。特に、自ら解決したい課
題を持ち込むAコースは、受講者の問題意識が非常に高く、きめ細かい対応を
続けることが今後も重要。初心者のCコースには、過去の2回と同様、経験の
ある人も参加しており、本来はA,Bコースでも構わない人がおり、一方で、
本当の初心者は、体験以前の内容を習得することを志向している。この切り分
け方法は、まだ未解決であり、第3回目でもなお手探りを続けている状況。

○PC画面の液晶プロジェクタ画面が見にくい問題(実習Cコースで指摘あり)
は、次回以後はぜひとも解決すべき。ハードウエア変更等も含めた検討が望ま
しい。

○講義・実習や相談デスクについて、まだ不十分点があるにしても、第1、2回
で明らかになった課題の多くは相当に改良したのではないか。どの講師もよく
努力し、健闘したように思う。今後は、むしろ、多様な受講者をふるい分ける
ような仕組みを描きつつ、これまで積み上げてきたものを有効に生かしてゆく
ことが求められているのではないか。

○第4回講習会にむけて
・東京開催の方向で検討
・中級編設置の方向で検討
・開催規模は? 第2回なみ(約50名)か第3回なみ(約30名)か?
・実施時期は? 本年11月~12月期に学習院大学百年記念館に実施すること
も可能なように話をしてある(ただし予約はまだいれることができない)が、
果たして、この時期がよいか? 開催時期を定例化したほうがよい?