2015年8月27日

第5回講習会終了

おかげさまで、5年半ぶりのX線反射率法講習会を終了することが出来ました。

ご協力いただいた講師ならびに準備関係のご協力を頂いた全関係者の皆様、どうも有難うございました。

以下、アンケートのサマリです。

今後ともよろしくお願いいたします。


アンケート結果サマリ
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受講申込み受付総数 30 (第1回63 第2回50、第3回30、第4回27)
取り消し       1 (第1回1、第2回1、第3回0、第4回1)
欠席         0 (第2回2、第3回1、第4回0)
出席者数      29 (第2回47、第3回29、第4回26)

実習コース分け
       A 3名  B  7名  C 19名 合計29名
      当日のコース変更をOKにしたら、予想を超える変更があった
  (第2回 A 6名  B 18名  C 20名 合計46名)
  (第3回 A 6名  B  7名  C 16名 合計29名)
  (第4回 A 3名  B  5名  C 17名 不参加 1名 合計26名)

アンケート回答数  28 (回収率96.6%)
         (第2回93.6%、第3回96.6%、第4回96.2%)

満足度分布(10点満点)
 10 0名、9 3名、8 12名、7 6名、6 2名、5 1名
 無回答 4名
 無回答を除いた24名の平均 7.58

(参考)第4回
 10 4名、9 6名、8 4名、7 3名、6 1名、5 2名
 無回答 5名
 無回答を除いた20名の平均 8.15

(参考)第3回
 10 4名、9 5名、8 7名、7 4名、6 2名、4 1名
 無回答 5名
 無回答を除いた23名の平均 8.04
 なお、無回答5名のうち2名が「中級編受講希望」と記入

(参考)第2回
 10 4名、9 5名、8.5 1名、8 16名、7 9名、
  5 1名、3 1名、2 1名、無回答 6名
 無回答を除いた38名の平均 7.75
 なお、無回答6名のうち3名が「再受講したい」と記入

講義内容について
「とても難しかった」と「難しかった」をあわせて70%を超え、過去4回と比
較しても難しかったようだ。「やさしかった」は皆無。

実習内容について
「普通」が82%。「難しかった」と「やさしかった」も少数ながらあった。

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アンケート結果についての桜井の私見

○過去の第1~4回に続き、高い回収率であり、詳しいコメントが書かれた
ものもある。受講者は真摯に回答したと考えられ、また回答内容は至極
もっともに思える。謙虚に受け止め、将来に生かすべき。

○今回のアンケートでの受講者の平均満足度は(大きな差ではないが)過
去最低である。講義内容を難しかったと感じた受講者が圧倒的に多いこと
と関係がりそうに思う。この点は、過去の講習会でも何度か問題になって
おり、これからX線反射率法を覚えて使えるようになろうと思って講習会に
参加している受講者に対して、まず習得すべき基礎知識や各種の注意事
項を伝えるすることに成功していないことを認めなくてはいけない。「X線反
射率法入門」の書籍の草稿を書いていた頃の議論内容を思い出す。それ
ぞれの講師も、5年半のブランクでなかなか感覚を取り戻せないもどかしさ
を感じながら、よく努力して準備したと思うが、これまで以上に入門者にとっ
て助けになる、もっと有用な工夫を導入する必要がある。たった1日の講習
会なので、どのみち多くのことを一度には伝えられない。盛り沢山な内容を
短い時間に圧縮して詰め込むようなスタイルはよくないと戒めていたはず
が、どうも今回、うまくできなかったようだ。毎回反省しているが、今後も改
良を続ける必要あり。

○実習は、受講者自身がPCとソフトウエア、自ら解決したい課題とデータを
持ち込むAコース、受講者はPCのみを持参し、講師が解析ソフトウエアと課
提供して解析を体験するBコース、受講者はPCなどを持参しなくても
よく、講師がシミュレーションや解析の実演や解説をするCコースがあり
ほぼ毎回同じスタイルを踏襲している。しかし、この間、社会環境の変化が
あり、Aコース希望でも、会社のソフトウエアを講習会の会場に持ち出すこと
が容易ではない、Bコースでは配布するソフトウエアをUSBでは受け取る
ことができないなどの問題が起きた。今後は、方法の工夫が必要である。
Bコースでは、講習会の1週間前から研究会Webサイトから事前ダウンロ
ードできるような仕組みにできないか検討したい。

○実習は、本講習会の大きな特色であり、通常の講義では伝えにくい実践
的な識、技術を効果的に説明して習得してもらう機会である。特に実践を
伴うA,Bコースはうまくいけばよい成果につながる。マンツーマン体制に近い
Aコースは伝統的に好評で、今回も人数が少なかったことは、むしろ受講者の
利益につながったと考えられる。人数が6名を超えて増えた場合、対応は
容易ではないが、特色ある企画であり、今後も継続が望まれる。Cコース
では、今回も経験のある人と本当の入門者が混在して参加していた。A,B、
Cのコースの切り分けがファジーであることの悪い面は、体験以前の内容を
習得したい受講者がおいていかれるような結果を生むことである。切り分け
方法は未解決であり、第5回目でもまだうまくいっていない。

○相談デスク(午前の休憩時間と昼休み)は、利用者数は以前の講習会に
比べ少なかったが、特段の理由があるわけでもないようだ。

○講義、実習、相談デスクについて、不十分点がなお残るとしても、何よりも長
いブランクを乗り越えて講習会を再開することができたことの意義は大きい。
多様な受講者のニーズにどうこたえるかは永遠のテーマであるかもしれないが、
諦めることなく、来年の次回は、今回よりもよりよい講習会にする努力を継続。

○開催場所を第4回東京から第3回以前のつくば千現に戻した。会場準備は容易
になったが、多くの受講者は遠方からこんな不便なところにやってくるのだか
ら、プログラムは、無駄のないように構成するべき。前回までにはなかった要
因として、守衛所での受付や面会票へのサインなどで時間がとられることも今
後計算にいれるべき。

○第6回講習会にむけて
・既に日時、会場は決定。来年8月最終週、場所はつくば千現。実習は3コース
維持するが、1Fの2部屋に集約予定。
・開催規模は今後も受講予定者数30名、講師6名程度で考える。受講費はリピー
ター割引きを導入。ただし、リピーター云々以前に、講習会の本来の意義(何
のためにやっているのか)に立ち返り、もっと入門者にとって有益、有用なカ
リキュラム・内容にする努力がまず重要。