秋の学会・第5回会合御礼
一昨日、9月13日(火)、朱鷺メッセにて、応用物理学会のセッション 7.4と、本研究会の2016年第5回会合を開催しました。
7.4 の発表は、口頭11件、ポスター1件の合計12件でした。松岡先生、飯村先生の招待講演のおかげもあって、新たな聴衆も増えて、会場はほぼ満席、全体として活発な討論を行なうことができ、有意義でした。ご多忙のところ、松岡先生、飯村先生にご講演頂き、大変感謝しております。
第5回会合は、今回は招待講演2件もあったので、研究講演をあえて行わず、今後の進め方と、2017年春の応物の際に開催するシンポジウムについて討論を行いました。
出席者(敬称略)、松岡(京大)、飯村(宇都宮大)、香野(福岡大)、鈴木(名大)、水沢(CROSS東海)、坂田、桜井(NIMS)の皆様には、ご多忙な中、ご参集くださり熱心なご議論を頂き、誠に有難うございました。
昨日は、学会本部主催の研究会委員長・新領域グループ代表者会議に出てまいりました。
学会全体として、数的な指標がそろって低下の傾向があるとのこと、そのなかで、どのように新たな研究領域を開拓し、活性化してゆくかが主な課題になっているということでした。
○研究会の継続の際の見直し方針は明文化されています。
○公益社団法人としての責任から、国際会議の主催する時の会計等には以前にはない注意事項が増えております。
○講演会についての意見を募集しているそうです。朱鷺メッセ開催についての意見も求めているそうです。7.4会場のA25,昼休み会合のB6、特に不満はなく、機器の整備状況などは普段よりも改良されているように思いましたし、駅から離れているとはいえ朱鷺メッセは依然徒歩圏、日本の主要な放射光施設よりはるかに交通の便は良いです。5000人以上のイベント受け入れは初体験らしく、レストラン、弁当販売などの体制は不十分だったかもしれません。
○学会本部が文京区根津に不動産購入の契約を行い、いずれ移転するそうです。場所は根津神社の入り口だそうです。私が学生の頃下宿していた地点とほとんど同じか超至近距離と思われ、個人的には歓迎しております。
また、一昨日の夜、7.ビーム応用大分類の会合があり、7.4 からは私と名大の鈴木先生が参加しました。
○来年3月の横浜の春の応用物理で、界面イメージングをキーワードとするシンポジウムを開催し、7.ビーム応用としてサポートして頂くことになりました。
○過去8年の推移から、7.ビーム応用は、応用物理学会全体よりも活性度低下がめだっているそうです。講演数では、以前は150近くだったものが100前後で推移しており、そこに6つの中分類は多過ぎるということで再編成を求められているということです。
○7.4 は2014年9月の札幌でシンポジウムを開いた折、当時のビーム応用大分類の責任者だった方に新設を強く勧誘されたのがきっかけで、もともとそれまでになかったものを作ったという経緯であり、機会はプラスに生かそうという発想はあるが、固執する考えはない、再編の必要があれば喜んで協力すると回答しました。発表者も多くはもともとは6.薄膜・表面や、さらに別の大分類、あるいは別の学会を主な活動領域としており、7.4 がなくなってすごく困ることにはならず、たまにシンポジウムを開催するくらいでも、十分活動できておりました。
来春のシンポジウムについては、KEKイベントのある 3/14,15 を避け、3/16 開催の線で(今度は日本化学会とぶつかりますが)検討することになりました。少しでもよい企画とするため、引き続きご提案をお待ちしております。