2007年7月24日

ワークショップ御礼

埋もれた界面ワークショップ 2007 ご参加の皆様

このたびは東北大学金属材料研究所において2日半にわたって開催されたワークショップにご参加をいただき、たいへん熱心で活発なご討論を頂きまして、誠に有難うございました。多数の重要な行事が不幸にも重なってしまったこの時期に、60名を超えるご参加を頂き、関係者一同、たいへん喜んでおります。

本ワークショップは、今年で7年目、回数では9回目(論文集(プロシーディングス)では6冊目)にあたるものであります。こうした蓄積により生み出される財産はもちろん貴重なものでありますが、同時に、長く続くことで生まれるある種の「慣れ」の意識を戒め、新しい研究領域を開拓し、これまでとは異なるさま
ざまな新しいことに挑戦する機運を高める場とすることはきわめて重要であります。このため、本年も、新規参加の方をできるだけ多く迎え入れる努力をいたしました。

また、今年は、昨年の横浜とは異なり国際セッションは設けませんでしたが、(残念ながら不採択に終わった)科研費特定領域研究応募との関係で、来賓として、菊田先生、原田先生、水木先生をお迎えし、また開催地東北大から、高梨先生、川崎先生、柳原先生のご講演を頂き、交流を深める機会とすることができました。このように高名な先生方の前で、不十分点、問題点も含めて現状を明らかにし、突っ込んだ討論を行うといったことは、私たちのコミュニティで過去6年間のどのワークショップでもなかった、たいへん刺激的なことであり、将来の飛躍のために必要な経験になったのではないかと思います。

他方、例年、比較的ゆったりと講演時間や休憩時間を確保しており、どの講演に関しても多くの質疑応答が行なわれる良い習慣が定着していたところ、今回、プログラム上、講演件数を増やしたため、時間的に少々窮屈、もしくはディスカションが物足りないものになったのではないかと恐れております。すっかり恒例になった夜の部の討論企画は、延々と22時半頃まで続きましたが、ここでもプログラム過多のしわ寄せがきており、例年のように1件1件の小さな発表にも参加者全員で熱気あふれる討論をぶつけるには、時間的・心理的余裕が十分ではなかったかと反省されます。

本ワークショップの成果は、プロシーディングスとしてまとめ、近日中に印刷、発行することとなっております。既に21本の論文原稿を提出して頂いておりますが、未提出の皆様にもお忘れなく、できるだけお早めにお送り下さいますよう、お願いいたします。最終締切日は8月3日(金)になります。ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

取り急ぎ御礼まで。