2007年12月 9日

日本MRS御礼

2008日本MRS学術シンポジウム
セッションG「X線・中性子による埋もれた界面の解析 - 微小領域分析およ
びquick 計測によるナノサイエンス・テクノロジーへの展開に期待する」
ご発表の皆様

皆様、日本MRSでのご発表、ご討論、たいへんご苦労様でした。ポスター、口頭講演とも活発なご議論を頂いたおかげで、むしろ時間切れで、まだ物足りないくらいであったかのように感じられます。

遠方よりお越しくださった方、KEKや SPring-8 でビームタイム等と重なっているさなかに来てくださった方、ご多忙のところ、無理をしてくださった皆様にはお詫び申し上げるとともに、ご協力に大変感謝いたしております。どうも有難うございました。

本日を振り返りますと、まず、朝、9:00~10:30 にポスター発表が全部で29件ありました。昨年とは異なり、他セッションとホールで同居することなく、4Fのギャラリーを事実上独占に近い形で使うことができたおかげで、過密状態ではなく、それでいてどのポスターでも常時人がいてディスカションが行われておりました。昨年の倍近い件数になり、また今回は若い方の発表も多く、とても良かったと思います。

口頭講演(招待講演)は、反射率法の一層の拡張・発展をめざす話題(GISAS、中性子利用、モデルフリー解析、位相問題等)を中心に全部で13件、午後 1:00~5:35 に行われましたが、プログラム決定の折から懸念していた通り、短い時間でとても忙しく、ご講演の皆様にはたいへん申し訳なく思っております。
また、結果的に、30分以上延びてしまい、6:10 までかかってしまいました。特に遠方の方にご迷惑をお掛けしたこと、お詫び申し上げます。しかし、朝早くからのポスター発表でもお疲れのところ、最後まで熱心にご議論くださり、どうも有難うございました。この点でも、昨年よりもよかったのでは、との印象を持っ
ております。

GISAS、中性子、位相問題関係では、もっともっと質問やディスカションの議論ができればよかったところ、時間の関係で限られた点は残念であったと思います。これについては、むしろ本日は、単にとっかかりであり、次の機会に一層深めていただくためのきっかけのようなものであると理解しております。また、物足りなく感じられた皆様には、ぜひこれから発行するプロシーディングスにおいて、大いに議論を展開して頂きたく、よろしくお願い致します。

また、今回、J-PARC のスタートを間近に控え、私たちとしても、中性子の活用について、これまで以上にいろいろなレベルでの研究計画を検討しなくてはいけない時期であり、反射率法や表面・界面とは必ずしも関係のない分野から清水裕彦先生、鈴木淳市先生をお迎えし、それぞれ30分、中性子の先進的な利用技術に関わるお話をうかがうことができたことは有意義でありました。

今年は、10日ほど前に、つくばにて第1回講習会「X線反射率法による薄膜・多層膜の解析」(11/29~30)を開催していたところであり、その講師をもお願いした皆様には、少々ご負担であったかと思います。MRSのセッションを引き受けるのを決めた頃には、そのような予定ははいっておらず、後から入ってしまったのですが、結果的に、皆様に無理なお願いをしてしまうことになり、申し訳ありませんでした。このような点も含め、今回の日本MRSのセッションの企画そのものや、当日までの準備状況、あるいは当日の進め方などについても、おそらく不十分点が多々あったことと思います。ぜひ忌憚のないご意見、ご提案を賜り、今後の活動に反映させたいと思っております。よろしくお願い申し上げます。

取り急ぎ、御礼まで。