2010年11月30日

研究会御礼

本日、11月30日(火)、物質・材料研究機構 千現地区において、本研究会の2010年第4回会合を開催いたしました。多くの行事が重なっているご多忙な時期に、遠方よりご参集くださり、また朝から夕方まで、ほぼ1日、活発なご議論を頂き、有難うございました。つくば開催にしたため、ご不便をおかけしましたが、20名の皆様のご参加を得、また、特に午前中は、本研究会に初めて参加して下さった方々のご講演から新たな刺激を受けることが出来、たいへん有意義でした。どの講演でも、最新の研究データに加え、課題や問題点にあたる部分や、実験やデータ解析上の新たな工夫の試み等にも議論が広がり、本研究会らしい会合になったのでは、と思います。

さて、会場でもアナウンスしたところですが、2011年1月7日~10日に、日本放射光学会がつくばで開催されますので、その機会を利用し、半日以下程度の研究会を持ちたいと考えております。1月8日(土)の夜は学会の懇親会がありますので、有望と考えられる日程は、(1) 1月7日(金)の午後または夕方(夜)、(2) 1月9日(日)の夕方(夜)のいずれかではないかと考えられます。皆様のご都合をお尋ねするとともに、15分~20分程度の報告を募りたいと思います。会場は、たぶん本日と同じ場所か、同じ建物の別な部屋になると思います。

また、現在、IOP 論文集(IOPCS:MSE) を編集中ですが、作業が大幅に遅れております。本日ご講演の皆様はじめ、多くの方に査読のお手伝いをお願いいたします。
今日明日中に個別にお願いがゆきますので、どうぞよろしくお願いいたします。また、原稿提出が遅れている方も引き続きお待ちいたしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。当初予定よりは時間的には遅れてしまいましたが、当研究会にとって記念すべき10冊目の論文集は、内容的、質的に優れたよいものにしたいと願っております。どうぞご協力をお願いいたします。

2010年11月24日

2011 春シンポジウム

来年3月、春の応用物理学会(神奈川工科大学)の折、SPring-8 ソフト界面科
学研究会とのジョイントでシンポジウムを企画する件、最近、詳細を確定させ、
申し込みを完了しましたので、お知らせいたします。

シンポジウム主題  「X線・放射光による埋もれた界面の構造計測」
開催希望日     2011年3月25日または3月26日
内容説明
ナノサイエンス・ナノテクノロジーの研究開発においては、物質によって覆われ
た「埋もれた界面」の原子配列や分子レベルの構造を解明する必要がある。こう
した研究対象を非破壊、かつ定量的に解析するには、斜入射配置で用いる表面・
界面敏感なX線技術(X線反射率法、X線回折法、XAFS法、GISAXS法
等)の活用が有効である。最近、高輝度シンクロトロン放射光源等の先端研究施
設を用いることにより、これらの構造計測の技術はいっそう発展し、半導体・電
子材料からソフトマテリアルまで多くの対象に研究の裾野が広がっている。本シ
ンポジウムは、SPring-8 ソフト界面科学研究会と応用物理学会埋もれた界面の
X線・中性子解析研究会が共同で企画した。第一線で活躍中の研究グループから
最新の研究状況の報告を受け、今後の課題や方向性を討論する。

プログラム
9:00 ~ 9:20 イントロダクトリートーク:X線を利用したソフト界面科学研究
の現状と将来展望(宇都宮大院工 飯村兼一)
9:20 ~10:00 シンクロトロンX線 反射率測定による液/液界面ギブズ膜の構
造解析(九大院理 瀧上隆智)
10:00 ~ 10:40 薄膜・ナノ粒子/Si系の物性とX線反射率法による構造解析
(福岡大理 香野 淳)
10:40 ~ 11:00 休憩
11:00 ~ 11:40 ソフト界面に存在する溶存イオンの局所構造(東工大院理工
原田 誠)
11:40 ~ 12:20 GaN系半導体の成長温度における実験室系X線反射率測定(名
大院工 竹田美和)
12:20 ~ 13:30 昼食
13:30 ~ 14:10 イオン液体界面におけるイオン多層構造のX線反射率測定によ
る検出(京大院工 西直哉)
14:10 ~ 14:50 極端に非対称なX線回折法による半導体表面界面の格子ひずみ
解析(名大院工 秋本晃一)
14:50 ~ 15:10 休憩
15:10 ~ 15:50 X線反射率法による水面高分子電解質ブラシ形成機構の解析
(京大院工 松岡秀樹)
15:50 ~ 16:30 固液界面における水の微視的構造とダイナミクス:分子シミュ
レーションからのアプローチ(東北大 赤木和人)
16:30 ~ 16:50 サマリートーク: X線・放射光による埋もれた界面の構造計
測の今後の課題と展望(物材機構 桜井健次)

2010年11月12日

JPCM 埋もれた界面論文集完成のご報告

2009年夏頃にスタートして1年以上かかってしまいましたが、Journal of
Physics: Condensed Matter 誌において企画しました "Exploring surfaces and
buried interfaces of functional materials by advanced x-ray and neutron
techniques" 特集の全12論文(当初予定よりもだいぶ少なくなりましたが)が、
まもなく刊行されることとなりました。

来週、11/15(月)には、下記Web ページにてご覧いただけます。ぜひアクセス
なさってください。
http://iopscience.iop.org/0953-8984

ご希望の方には、当研究室でまとめ買い予定の冊子体をお分けいたします。11月
30日の第4回研究会には間に合わないかもしれませんが、来年1月の2011 第1回研
究会の時には、お渡しすることもできるのではないかと思っております。

この出版が当初予定よりもだいぶ遅れたことで、12論文の著者の皆様をはじめ、
ご関係の皆様に多大なご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。また、限
られたマンパワーで活動しているため、現在進行中の名古屋ワークショップ等の
成果をまとめる論文集(同じIOPですが、別の媒体の IOPCS:MSE)の編集も遅れ
てしまっております。重ねてお詫びいたします。

ずっと重くのしかかっていた JPCM 特集論文(実のところ、途中で出版が危なく
なったこともありました。Preface から、そのような経緯も読み取れる
でしょうか)をついに世に出すことができたことで、はずみをつけて、次の論文
集を頑張ってゆきたいものと思っております。こちらも当初予定よりは遅れます
が、その分、内容面でよい品質にする努力をし、また1遍でも多くの論文を掲載
し、よい仕上げをしたいものと願っております。どうぞご協力のほど、よろしく
お願いいたします。

JPCM 特集完成のご報告と今後のお願いまで