2009年7月15日

ワークショップ御礼

このたびは筑波大学東京キャンパス(秋葉原地区)およびアキバプラザにおいて2日にわたって開催されたワークショップにご参加をいただき、たいへん熱心で活発なご討論を頂きまして、誠に有難うございました。

今回、この分野に関連する多数の重要な行事が不幸にも重なってしまいました。毎回のように来てくださっていた常連の皆様の間にもやむなく欠席される方も続出し、プログラム策定後も講演キャンセルが出るなど、例年にはないような心配がありました。そのようななかでも、40名近いご参加を頂き、関係者一同、たいへん喜んでおります。

本ワークショップは、今年で9年目、回数では13回目にあたるものであります。毎回、さまざまな異なる分野から新たな参加者を迎えられるよう努力を続けておりますが、今回も、初めてご講演頂く方、初めて聴講される方々と一緒に、このワークショップを楽しむことができたこと、皆様のご協力の賜物と、大変感謝しております。

前回、2年前の仙台では、科研費特定領域研究のヒヤリングの成否が出る時期であったこともあり、顧問の先生方を来賓としてお迎えし、ご批評を仰ぐような機会としての性格も持っていましたが、今回は、もう少し地道に自分たちの足元を見つめる、本来のワークショップとしてのカラーを強め、最近の研究の進展とあわせ、今後の更なる展開の方向をできるだけ詳細に討論しようとしました。また、理論研究者の先生方をお迎えしたことも、前回までにはなかった点です。

また、今回は、過去のワークショップのように、ご講演者の皆様への旅費サポートなどがほとんどできませんでした。大変申し訳ありませんでした。このようなことは今回が初めてなのですが、やはりもう何年もやっていますと、だんだんとこういうことになるのかもしれません。今後の進め方について、運営委員の皆様とご相談しながら、少しでもよい方向を見出していければ、と考えています。

今回は東京での開催になりました。昔の秋葉原をよくご存じの方ほど、あまりの変貌ぶりに困惑され、道に迷われたりされたようです。本当にJR駅のすぐ前にあるのに、近くを一回りされた方もおられたと聞きました。しかし、昔とは違って、食べるところを探すのに困ることはなく、電気部品や製品以外の普通の買い物も簡単にできるので、昼休みの90分間がやや長すぎてもったいないほどであったかと思われます。そんなこともあり、2日目は午前中の議論を45分ほど延長させて頂きました。事前のご相談もなく、勝手に延ばしてすみませんでした。

懇親会は、30名弱の方が参加されたようですが、下見の時の印象とは異なり、スペース的に窮屈でしょうがないということはなくほっといたしました。食べ物、飲み物、なにもかも当研究室の石井さんがよく見てくれましたので、大丈夫かなと思っていますが、皆様、ご感想はいかがでしょうか。ワークショップの討論だけでなく、懇親会なども、少しでも、楽しい、有意義なものとしたいといつも願っております。「こうすればもっとよかった」というご意見は歓迎ですので、よろしくお願い致します。

すっかり恒例になった「夜の部」の討論は、今回、矢代さんに座長をお願いしました。従来ですと、延々と22時半頃まで続くようなこともよくあり、確か、前回の仙台では、そのあとに水木先生からご講評を頂くのが23時近くになってしまったことを思い出します。今回は、時間割がきっちり決まっている有料会議室を借りていたこともあり、21時半には終了しなくてはいけない事情がありました。この点、遅くまで延々とやりたい皆様には、物足りなかったかもしれず、たいへん申し訳ありませんでした。

さて、最後になりますが、もしこのワークショップでの討論にご興味を見出され、今後も、類似の活動へのご参加を希望される場合は、ぜひ、当研究会に入会なさってください。応用物理学会の会員ではなくても入会でき、その日より、メーリングリストからのメールなどを受け取ることができるようになります。どうぞご検討ください。

また、本ワークショップの成果は、プロシーディングスとしてまとめ、近日中に印刷、発行する予定であります。これは、私たちの発行する8冊目の論文集となるものでありますが、英文のものについては、冊子そのものをそれなりの数を買い上げ、諸外国の関連研究施設や研究者に送ったりしてきたことから、次はどうか、と待たれるほどにもなってきました。いわば、こちらから見て、ぜひ読んでほしいと願う人々に対する visibility が上がってきており、皆様にも、ぜひこの点をご考慮の上、積極的なご利用をお願いしたいと思います。

論文のテンプレートはこちらです。カメラレディにて作製をお願い致します。
http://xray-neutron-buried-interface.jp/MRSJ_template.doc

締め切りは7月31日になります。もし、ご事情があり、遅れる方は個別にご相
談ください。約1カ月ほどで実施しようとしている査読の計画を多少やりくりす
るくらいでできる範囲であれば、できうる限り、お待ちして1本でも多く掲載し
たいと考えております。

よろしくお願いいたします。


御礼とお願いまで