2018年1月23日

ワークショップ御礼

このたびは(国)物質・材料研究機構において2.5日にわたって開催された研究会にご参加をいただきまして有難うございました。途中で大雪に遭遇し、交通が大変にもなりましたが、結果として、54名の皆様のご参加を得て、無事に研究会を行うことができました。

皆様お一人おひとりに最先端の研究の状況をご講演頂いただけたことももちろん有意義でしたが、それらの講演を受け、たいへん熱心で活発な討論が行われ、今後どのような将来発展を描こうとするか、という Brainstorming の場になったのではないかと期待しております。

22回目になった研究会では、これでまでのワークショップとよく似たスタイルを踏襲し、40分講演を中心とし、短い講演でさえ他の学会よりも長めの20分講演になっており、懇親会の後にはエンドレスのイブニングセッションもあり、昔からご参加の皆様には以前からの徹底討論スタイルを5年半ぶりに懐かしく思い出して頂けたのではないかと思います。

他方、過去の21回と少し違う特色がもしあるとすれば、3日間のどの日にも、これまで以上に、中性子、J-PARC が話題になったこと、以前よりも中性子の利用に関する討論が増えたことでしょうか。

今回、プログラム編成の段階より、忙しい時期で1日だけしか参加できないというお話を伺っていました。諸事情で、時期をずらすこともできず、皆様にはご不便をおかけしました。

本研究会は、応用物理学会では、2015年春から常設セッション7.4 量子ビーム界面構造計測を運営することができるようになっています。このため、以前よりも頻度多く討論する機会を増やそうと思えば増やせる環境が生まれており、反面、応用物理学会以外の学会を主な拠点にして活動なさっている皆様をも巻き込んだ、このワークショップのような意見交換の場は、計画的に準備しないとだんだん難しくなる状況にあります。

今後のいろいろな進め方について、また新しい研究について、ご意見をいつでもお待ちしております。

もし、会のメンバーになっておられない方(埋もれた界面のメーリングリストのメールを受け取っておられない方)で、この機会にぜひにと思う方は、即日入会できますので、ご一報ください。

最後になりますが、第2日目の夕方に撮影した集合写真もダウンロードなさってください。

ワークショップご参加の御礼まで

2017年7月16日

埋もれた界面ワークショップ2018 について

2018年1月に茨城県つくば市で2.5 日間の「埋もれた界面ワークショップ」を開催します。

名称 薄膜・多層膜の埋もれた界面のX線・中性子解析ワークショップ 2018
http://xray-neutron-buried-interface.jp/2018ws.html
日時 2018年1月21日(日)~23日(火)
場所 (国)物質・材料研究機構千現地区 第1会議室
(〒305-0047 茨城県つくば市千現1-2-1 電話: 029-859-2000(代表))
http://www.nims.go.jp/nims/office/tsukuba_sengen.html

ナノテクノロジーの研究開発においては、物質によって覆われた「埋もれた界面」の原子配列や分子レベルの構造を解明する必要がある。こうした研究対象を非破壊、かつ定量的に解析するには、表面・界面敏感なX線・中性子等の活用が最も有望であるものの、半導体・電子デバイスから化学・バイオ系に至るさまざまなタイプの複雑さをも伴った薄膜への適用は必ずしも単純にはゆかない。また、測定上の困難はあったとしても、不均一さ、時間的変化をこれまで以上に研究することが重要になってきている。埋もれた界面のX線・中性子解析に関わる、こうした課題の検討は、わが国においては、2001年12月のフォトン・ファクトリー研究会(茨城県つくば市)を契機として、約17年間にわたって継続的に行われてきた。その間、世界各地で新第3世代光源が多数建設され、X線自由電子レーザーの利用が始まり、加速器ベースの大強度中性子源を活用した研究も広がりを見せるなど、X線源・中性子源の発展は著しいものがある。

本研究会では、こうした新しいX線源、中性子源を効果的に活用し、これまでの未解明の問題に手がかりを与える研究テーマについての討議を深め、現在の進捗と将来計画を交流するとともに、新分光器、検出器、特殊試料セル等の技術開発に関するさまざまなレベルの意見交換を行う。本研究会の多くの参加者は、加速器・原子炉等の大型施設の利用者でもあるが、消費的な利用者ではなく、科学研究において一級の生産者であるための高度利用をめざしたいと願っている。その文脈の中で、次の5年、10年の新たな研究の方向性を語る機会としたい。

順調であれば、3週間以内程度で、全プログラムを決めてしまいたいと思っております。ご講演ご希望の方は、お早目のご連絡をお願いいたします。

以下をクリックして参加申し込みをなさってください。

http://xray-neutron-buried-interface.jp/ApplicationWorkshop2018.html

2001年12月から数えて、22回目のワークショップ・シンポジウムになります。2日程度以上の長さで行ったものは、10回目になります。直近は、2013年京都の JSAP-MRS 国際会議、2012年06月 埋もれた界面のX線・中性子解析 2012ワークショップ(PF研究会「薄膜・多層膜の埋もれた界面の解析 ー高度な量子ビーム源による新しい研究の方向性」)(高エネルギー加速器研究機構)があります。

(ご参考)以前に開催した21回のワークショップのリスト
http://xray-neutron-buried-interface.jp/post-4.html

ご要望、参加表明など、お待ちしております。

よろしくお願いいたします。

2017年3月21日

シンポジウム御礼とサマリ案

先週、3月16日にパシフィコ横浜で開催された応用物理学会のシンポジウム(薄膜・多層膜の界面イメージング)では、たいへんお世話になりました。

朝9時からの開催で、なかなか集まって頂きにくいところ、ほぼまる1日、常時約40名以上の出席者がおられ、多いときは定員約100名の会場があふれそうになり、また、非常に充実した討論が行われ、たいへん有意義でした。


7名の招待講演の皆様をはじめとする合計17名のご講演者の方々、また座長をしてくださった香野淳先生、高橋正光先生、竹田美和先生、さらに熱心にご議論頂いた研究会の皆様のご協力のおかげとたいへん感謝いたしております。

シンポジウムのサマリ案をご覧ください。
もし何かお気づきの点があれば、ぜひお知らせください。皆様のご意見をいただいて改良したいと願っております。

なお、新年度もできるだけ頻繁にミニ研究会を開催したいと思っております。
6月は、NIMSの先端計測のセミナーに便乗しますが、他の月は、東京都心で開催したいと思っています。
そのような場でも、ぜひ今後の新しい研究に関するご議論をお願いいたします。

シンポジウムの御礼まで

2017年3月 8日

界面イメージングシンポジウム (3/16 横浜)

横浜での春の応用物理「薄膜・多層膜の界面イメージング」シンポジウムは来週と迫ってきました。

朝9時から夕方5時までです。全部で18件の講演が行われます。

どうぞよろしくお願いいたします。
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シンポジウム名:薄膜・多層膜の界面イメージング
   http://meeting.jsap.or.jp/file/symposium_16_7.pdf
日時 2017年3月16日(木)9時00分~17時00分
場所 パシフィコ横浜 512室
   〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
   (春の応用物理の会場の一部です)

09:00 ~ 09:15 薄膜・多層膜の埋もれた界面を可視化する新計測法について
        桜井 健次 (物材機構 )
09:15 ~ 09:45 マルチスライスX線タイコグラフィ:埋もれた界面のナノイメージングに向けて
        高橋 幸生 (阪大院工 , 理研放射光センター )
09:45 ~ 10:15 薄膜材料の蛍光X線ホログラフィー
        福村 知昭 (東北大WPI-AIMR , 東北大院理 )
10:15 ~ 10:30 レーザー励起磁化反転観測のための時間分解X 線磁気円二色性装置開発
        和達 大樹 (東大物性研 , 東大理)
10:30 ~ 10:45 偏光変調型軟X線光源による磁気光学効果の研究
        久保田 雄也 (東大物性研 ,東大理)
10:45 ~ 11:00 休憩
11:00 ~ 11:30 Visualization of buried interfaces by X-ray reflectivity imaging
        Jinxing Jiang (Univ. of Tsukuba , Nat. Inst. for Mat. Sci. )
11:30 ~ 12:00 X線による表面・界面構造解析の新たな展開:X線の位相を利用したイメージング法との融合
        矢代 航 (東北大多元研 , JST-ERATO )
12:00 ~ 12:15 X線反射率法によるミクロ相分離単分子膜の構造解析
        枝 真住 (宇都宮大院工 )
12:15 ~ 13:45 休憩
13:45 ~ 14:00 界面ナノ構造評価のための高分解能レーザー励起光電子顕微鏡
        谷内 敏之( 東大物性研 )
14:00 ~ 14:15 超薄膜構造におけるX線の干渉効果を利用した界面の元素分析
        小林 治哉(筑波大院数理 , 物材機構 )
14:15 ~ 14:30 フレキシブル基板上に形成した薄膜のX線反射率測定のための簡便かつ再現性の高い試料固定法
        香野 淳 (福岡大理)
14:30 ~ 14:45 Interface imaging of elements in atomic scale - Application of projection-type X-ray fluorescence imaging -
        Wenyang Zhao (Tsukuba Univ. , NIMS )
14:45 ~ 15:00 異種金属基板を用いた二次元ルテニウムの電子状態操作
        豊田 智史 (京都大学)
15:00 ~ 15:15 休憩
15:15 ~ 15:45 ペロブスカイト酸化物超薄膜の自動構造解析法開発
        若林 裕助 ( 阪大基礎工 )
15:45 ~ 16:15 固体高分子形燃料電池電極触媒層の空間分解放射光計測
        関澤 央輝 (高輝度光科学研究セ , 電通大燃料電池セ )
16:15 ~ 16:30 角度分解トポグラフィーと局所ロッキングカーブ法によるAlイオン注入SiC基板の歪状態の観察-X線侵入深さ依存性―
        高橋 由美子(KEK-PF)
16:30 ~ 16:45 J-PARC MLF偏極中性子反射率計「写楽」の整備状況 2017春
        宮田 登 (CROSS東海)
16:45 ~ 17:00 XANAMの効率的運用を目指した測定法の検討
        鈴木 秀士 ( 名大院工)

2017年1月23日

応用物理プログラム速報

いま春の応用物理のプログラム編集委員会に出席中で、
次の通り、ほぼ概要が決まりましたので、取り急ぎ
お知らせします。

今回、日程、会場、および講演内容の観点で、
7.4 と界面イメージングシンポジウムは同一会場で
まとめて実施することが決定されました。

3月16日 9:00~17:00 に合計18講演(うち
6件のシンポジウム招待講演、1件の学生奨励賞招待
講演)の発表が行われることになります。

皆様の当初のお申込みの内容と若干違うことになった
方もおられるかと思いますが、どうぞよろしくご了解
のほど、お願いいたします。

ご報告まで

2016年11月21日

2017春シンポジウム(3/16 横浜、薄膜・多層膜の界面イメージング)

2017年春の横浜での応用物理学会に際し、シンポジウムを提案していたところ、正式に開催が承認、決定されました。一般講演も募集しますので、ぜひ積極的なご発表をお願いいたします。

なお、来春の応用物理では、7.4 量子ビーム界面構造計測は、他の中分類(例えば 7.1 X線技術など)も全部ひっくるめた 7.ビーム応用 全体の合同セッションとしてプログラム編成される見通しです。

○シンポジウム名称 「薄膜・多層膜の界面イメージング」
○開催日      2017年3月16日(木)
○企画の趣旨
薄膜・多層膜の機能は、その膜構造、界面構造に左右されることが多く、構造を評価、検証する技術は不可欠である。これまでの研究では、断面TEMの画像を解釈することが多かったが、それに加えて、非破壊的で定量的な方法が求められてきた。断面TEMとほぼ等価な情報を数値として非破壊的に取得するX線・中性子反射率法は有望であるが、標準的な方法では、広面積試料全体を代表する情報のみが得られ、機能の差異が試料内の一部で生じる界面構造の差異によって生じていても、それを検出することができない状況にある。このような界面構造情
報のサンプリングの問題を解決するためには、試料上の差異を画像として取得し、構造が異なる地点を特定することができるようなイメージング機能を持つ新技術が求められる。そこで、本シンポジウムでは、表面や埋もれた界面におけるX線、中性子などのビーム技術を駆使し、薄膜・多層膜の界面イメージングモデルフリー解析等の現状と課題を議論し、今後の研究の方向性を模索する。

○招待講演者(6名)
(1)高橋幸生(阪大)「マルチスライスX線タイコグラフィ:埋もれた界面のナノイメージングへの展開」
(2)矢代航(東北大)「X線による表面・界面構造解析の新たな展開 ― X線の位相を利用したイメージング法との融合」
(3)Jinxing Jiang(筑波大) Visualization of buried interfaces by X-ray reflectivity imaging
(4)若林裕介(阪大)「ペロブスカイト酸化物超薄膜の自動構造解析法開発」
(5)福村知昭(東北大院理)「薄膜材料の蛍光X線ホログラフィー」
(6)関澤央輝(電通大)「固体高分子形燃料電池電極触媒の時間空間分解放射光計測」

2014年9月17日

シンポジウム御礼

9月17日に北海道大学で開催された応用物理学会のシンポジウム(X線反射率,表面X線散乱による埋もれた界面の解析における位相問題- 新光源への期待)を開催しました。たいへんお世話になりました。
初日の朝1番からの開催で、場所も北海道で、なかなか集まって頂きにくいところ、ほぼまる1日、常時約40~50名の出席者がおられ、また、充実した討論が行われ、たいへん有意義でした。基調講演してくださった高橋敏男先生をはじめとする10名の皆様をはじめ、研究会の皆様のご協力のおかげとたいへん感謝いたしております。
シンポジウムのサマリ案はこちらです。
もし何かお気づきの点があれば、ぜひお知らせください。
なお、来月からミニ研究会を連続開催いたします。そのような場で、ぜひ今後の新しい研究に関するご議論をお願いしたいと思います。

2014年7月 1日

秋のシンポジウム

秋のシンポジウムのプログラムが決定しましたのでご報告いたします。

日時 2014年9月17日(水)
場所 北海道大学
  (応用物理学会の会場内)

プログラム
9:30~9:45   1076 桜井健次(物材機構) X線反射率データ解析ブレークスルー
の可能性 15分
9:45~10:15  9100 高橋敏男(東大物性研)表面X線回折における位相問題解決
の現状と展望 45分
10:15~10:45 2030 奥田浩司(京大院工)GISAS解析のモデルにおける干渉性の取
り扱い   30分
10:45~11:00 休憩
11:00~11:30 9007 坂田修身(物材機構)位相問題を解決する方法としてのX線定
在波法: 基板の結晶性が完全に近くなくても利用できるようにする取組み 30分
11:30~12:00 9088 田尻寛男(JASRI) 放射光X線回折による表面界面の三次元原
子イメージング 30分
12:00~13:30 昼食休憩
13:30~13:45 1213 和達大樹(東大)X線自由電子レーザーによる
Pr0.5Ca0.5MnO3薄膜の時間分解X線回折15分
13:45~14:00 6010 Jinxing Jiang (筑波大)Tomographic Micro-Imaging of
Buried Layers and Interfaces with 15W X-ray Power Source 15分
14:00~14:30 9113 藤居義和(神戸大)X線反射率解析における可干渉成分の取り扱 30分
14:30~14:45 休憩
14:45~15:15 1303 矢代航(東北大多元研)X線回折格子干渉計による逆空間位
相計測とイメージングの可能性 30分
15:15~15:45 3069 白澤徹郎(東大物性研) X 線CTR 散乱における直接的界面構
造解析法とトポロジカル絶縁体界面への応用30分
15:45~16:45 サマリーディスカション 30分

よろしくお願いいたします。

2014年5月13日

シンポジウム開催決定(9/17, 札幌)

標記シンポジウム、正式に学会で開催が決定されました。
第1日目、9月17日の朝9時から開催予定です。たぶんX線技術のセッションは第2
日目、他の類似シンポジウムとの重複もないということです。

ぜひ一般講演への応募や、X線技術のセッションでの口頭・ポスター発表もよろ
しくご検討ください。

よろしくお願いいたします。

2014年4月28日

9月札幌でのシンポジウム開催

秋の学会でのシンポジウムの件、ビーム応用大分科としての分科シンポジウム
として実行委員会で提案して頂くことになりました。

一般講演も公募しますので(約10件)、ぜひ積極的なご応募をお願いいたしま
す。新光源に関する新しい技術、新しい応用等のご発表をぜひよろしくお願いし
ます。

9月札幌でのシンポジウム開催

秋の学会でのシンポジウムの件、ビーム応用大分科としての分科シンポジウムとして実行委員会で提案して頂くことになりました。

一般講演も公募しますので(約10件)、ぜひ積極的なご応募をお願いいたします。新光源に関する新しい技術、新しい応用等のご発表をぜひよろしくお願いします。

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X線反射率、表面X線散乱による埋もれた界面の解析における位相問題 - 新光源への期待

X線反射率法は100年以上の長い歴史を持ち、確立された技術として多くの薄膜・多層膜の解析に応用されているが、古くて新しい未解決問題の1つとして位相問題が知られている。強度測定のみによっては構造が一意的に決まらないことに派生する一連の諸問題に関わる研究は、超低エミッタンス放射光源やX線自由電子レーザー等の新光源の登場により、新たな進歩が期待される。本シンポジウムでは、表面や埋もれた界面におけるX線の反射や散乱における位相問題について、モデルフリー解析等の現状と課題を議論し、今後の研究の方向性を模索する。
そのため、7名の招待講演者を迎え、(1) 表面X線回折における位相問題について、(2)GISAS解析のモデルにおける干渉性について、(3) 位相問題に対するX線定在波法の現状と課題について、(4) 放射光X線回折による表面界面の三次元原子イメージングについて、(5) X線反射率解析における可干渉成分の取り扱いについて、(6) X線回折格子干渉計による逆空間位相計測とイメージングの可能性について、(7)X線CTR散乱における直接的構造解法とトポロジカル絶縁体界面の応用について、報告を受け、さらに10件程度の一般講演を交え、活発な討論を行いたい。本シンポジウムは、応用物理学会埋もれた界面のX線・中性子解析研究会により企画・提案されたものである。この研究領域の関連テーマは 2002年秋、2005年春、2006年秋、2007年秋、2009年春、2010年春(震災のため 7月にずらして開催)、2012年春の過去7回のシンポジウムおよび2013年秋のJSAP-MRS合同シンポジウムで議論されてきているが、それらを踏まえつつ、今回初めて表面界面の解析における位相問題を主題としてとりあげた。このシンポジウムでは、過去に開催したものでの実績からも、必ずしも応用物理学会のレギュラーなメンバーではない化学、高分子科学、生物等の研究者も多く討論に参加することが期待される。また、理論研究者との対話を重視している点や、中性子とX線の両方の技術分野の専門家が同じ場所で議論する数少ない機会である点にも特色がある。

プログラム(案)
9:00~9:15 オープニングトーク 桜井健次(物材機構)
9:15~9:45 高橋敏男(東大物性研)「表面X線回折における位相問題の現状と展望」
9:45~10:15 奥田浩司(京大院工)「GISAS解析のモデルにおける干渉性の取り扱い」
10:15~10:30 休憩
10:30~11:00 坂田修身(物材機構)「位相問題に対するX線定在波法の現状と課題」
11:00~11:30 田尻寛男(JASRI)「放射光X線回折による表面界面の三次元原子イメージング」
11:30~12:00 藤居義和(神戸大)「X線反射率解析における可干渉成分の取り扱いに関する諸問題」
12:00~13:30 昼食休憩 (埋もれた界面のX線・中性子解析研究会のインフォーマルミーティング)
13:30~14:00 矢代航(東北大多元研)「X線回折格子干渉計による逆空間位相計測とイメージングの可能性」
14:00~14:30 白澤徹郎(東大物性研)「X線CTR散乱における直接的構造解法とトポロジカル絶縁体界面への応用」
14:30~14:45 一般講演1
14:45~15:00 一般講演2
15:00~15:15 休憩
15:15~15:30 一般講演3
15:30~15:45 一般講演4
15:45~16:00 一般講演5
16:00~16:15 一般講演6
16:15~16:30 一般講演7
16:30~16:45 一般講演8
16:45~17:00 一般講演9
17:00~17:15 一般講演10
17:15~17:30 サマリートーク、総合討論 (会場設備としては特別の措置は不要)
最後の講演の後、サマリー・ディスカションを実施します。提案者が司会して、全講演者を含む参加者全員で自由討論を行う。いす、机の変更や追加などは不要です。

2014年1月19日

アウトルック2014完成

おかげさまで、大変遅ればせながら、アウトルック2014 が完成いたしました。

KEK版   http://xray-neutron-buried-interface.jp/KEK140119a.pdf
アウトルック http://xray-neutron-buried-interface.jp/OutlookBISXN140119a.pdf

現在、KEKで出版の手続きを進めて頂いております。
また、懸案であった独立版(KEK Proceedings の表紙ではない別の冊子としての
印刷)の出版費用の問題も解決し、印刷業者との打ち合わせを始めております。

既にほとんどの著者の皆様には点検を済ませて頂いていますが、カメラレディ版
では、小さなうっかりミスも怖いですので、念入りにご覧ください。

何事もなければ、このまま印刷いたしますが、もしお気づきの点があれば、まだ
修正はまにあいますので、何なりとおっしゃって下さい。

よろしくお願いいたします。

2013年11月28日

JJAP特集号(つづき)

MRS-JSAPシンポジウム特集号の件、その後、いかがでしょうか。

公式のアナウンスはないですが、12月に入っても大丈夫と思っておりますので、
遅れている皆様もどうぞ諦めずに、よろしくお願いいたします。

本日現在、5本が審査中です。

よろしくお願いいたします。

2013年10月 3日

JJAP特集号(つづき)

MRS-JSAPシンポジウム特集号の論文について、JJAPとは別にアメリ
カから MRS Proceedings の案内が、全講演者に来ているかと思います。

大変紛らわしくて申し訳ないことですが、シンポジウムGとしては、JJAPへ
の一本化を目指しています。既にアメリカ人講演者数名からもJJAPへの投稿
ということで同意を頂いております。皆様にもご協力のほど、よろしくお願いい
たします。

現在、invited feature paper の選定に関する討論が行われております。これは
各シンポジウムでの講演からハイライトをとりあげるものです。

論文締め切りは10月31日となっています。
延長される可能性はあると思いますが、それでも1か月程度ではないかと思いま
す。ご多忙の折、無理を言って申し訳ありませんが、ぜひよい論文集に仕上げた
く、よろしくお願いいたします。

2013年9月22日

JJAP特集号


JJAP特集号(MRSとのジョイントシンポジウム)についてのご連絡です。

https://www.gakkai-web.net/gakkai/jsap/jsap_mrs/hp/html/Publication.html
http://jjap.jsap.jp/special/index.html

締め切りは10月末日です。

どうぞご協力のほど、よろしくお願いいたします。

2013年9月20日

国際会議御礼

9月16日、17日に同志社大学で開催されたMRS-応用物理学会の合同シンポジウム(
シンポジウムG)では、たいへんお世話になりました。

台風のために交通に大きな影響もあったなかでも、ほぼ常時約45名の出席者が
おられ、おかげさまで最初から最後まで、いつもの本研究会らしい活発な討論を
行うことができました。本シンポジウムの討論は、海外からの参加者の間でも好
評されているようで、それもよかったと思っております。今後は、JJAP特集号に
成果を発表することが焦点になっています。

他方、結局、昨年6月末のKEKでの埋もれた界面ワークショップから、約1年
の間、ほとんど研究討論の機会を持つことができておりません。私事ながら、昨
年11月に思いがけず事故に遭遇し、その治療に長い期間かかり、活動が止まっ
ていたことも少なからず影響があり、たいへん申し訳なく思っています。今後は、
日常的な研究会活動を再び活性化するべく、アクションを起こしてまいりますの
で、よろしくご協力をお願いいたします。

御礼とお願いまで

2013年9月10日

Reminder: 国際会議(Kyoto, 来週9/16-17)

この間、活動が大幅に遅れており、皆様に大変ご迷惑をお掛けしております。
申し訳ありません。

1.来週のMRS-応用物理国際会議(9/16-17)
ほとんどの皆様とは、9/16(月)の朝9時頃に会場でお目にかかって、いきなり始まることになってしまいそうです。

昨日、アメリカ側オーガナイザーの Matyiさんから連絡が入り、日曜日の夜7時頃、京都入りということでした。京都タワーホテルにお泊りということです。私も反対側ですが、京都駅前に宿泊いたします。日曜の夜は、奥田先生と一緒に学会本部主催の会合に行って、夜8時には戻ってまいります。何かありましたら、携帯電話 090-1432-2171 にお知らせください。

会期中に、今後の研究会について相談する機会を持ちたいと思います。実は、少額ではありますが、学会本部から、会期中のこのような会合の費用をだしてもらえることになっています。月曜のランチ、火曜のランチのどっちか、皆様のご都合の良いほうでも、と思っています。

9/16(月)は、学会本部主催の懇親会が開催されます。香野先生がさきほど教えてくださいました。皆様はそろって参加されるでしょうか。

日時:9月16日(月)19:30-21:00
場所:京都センチュリーホテル1階 瑞鳳
〒600-8216 京都府京都市下京区東塩小路町680
TEL 075-351-0111   FAX 075-343-3721
http://www.kyoto-centuryhotel.co.jp/other/access.html

9/17(火)は、午前に講演があり(座長は Matyi さん)、夕方にポスターがあります。

2.アウトルック
KEKから督促が来ました。ういうことになってしまい、申し訳ない限りですが、責任をもって必ず出版し、次につながるようにいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2013年7月27日

MRS-JSAP国際会議(9/16-17京都)について

9/16-17 のMRS-JSAP 合同国際シンポジウムに関連する連絡です。

応用物理学会本部から、約10万円上限の支援が各シンポジウムになされること
となりました。シンポジウムGとしては、海外から参加して講演する7名の方の
参加登録費へのサポートに充当してほしいと要望し、このほど本部から了承され
たことをまずご報告いたします。申し訳ないことですが、国内の参加については、
プログラム上、招待講演者になっていても、いなくても、通常通りの参加登録を
お願いいたします。

と言っているところに、NISTの Donald Windoverさんが、研究所の事情で急に来
ることができなくなり、アメリカ人オーガナイザーの Richard Matyiさんが、当
日は、代理で講演することになりました。

シンポジウム前夜 9/15 の夜、学会本部が全シンポジウムの代表者を呼んで、準
備・開催状況を討論する機会が設けられることになりました。私と奥田先生が参
加予定です。9/19の昼間にも結果を報告する機会があるようなのですが、私はつ
くばでのレファレンスフリーの会合、奥田先生は金属学会ということで、シンポ
ジウムGとしては欠席の連絡をしています。 

今回のシンポジウムで講演される Matthias Muellerさん、Krassimir Stoevさん、
オーガナイザーのRichard Matyiさんの3名は、9月20日のつくばの会合に出られ
るということです。

9/16-17 のシンポジウムGのプログラム、9/20 のつくばの会合のプログラムを
添付しておきます。9/20 のほうは、ポスター発表など、まだ余裕があります。


2013年4月 2日

秋の京都での国際シンポジウム(締切4/12)

秋の同志社大学での MRS-JSAP シンポジウム(9/16,17,18)への申し込み
(アブストラクト送信)はお済みでしょうか。

4月12日に締切が迫っております。あまり直前にではなく、余裕をもってお早
目に申し込んでいただき、必要に応じ、差し替えなどもご検討いただけるとよい
と思います。プログラム編成は、5月初めに行われる予定で、その際に、口頭講
演の講演時間など、細部が確定されます。シンポジウムGとしては、従来からの
埋もれた界面ワークショップなみの30分~40分の講演ができればよいと思う
ところですが、全講演件数および、ポスターも含めた応募状況などを見てから、
総合的に判断させて頂きます。過去10年の埋もれた界面ワークショップでは、
ほとんどポスター発表がありませんでしたが、今回は、他のシンポジウムと同じ
くポスターを募集します。口頭発表の日とは別に開催しますので、療法に応募し
て頂いて一向に差し支えありません。ぜひ活発なご参加、ご討論をお願いいたし
ます。

本日時点でこちらで意思確認できている講演予定の皆様は次の通りです。

Kazuto Akagi (Tohoku Univ, Japan)
Burkhard Beckhoff (PTB, Germany)
Koichi Hayashi (Tohoku Univ, Japan)
Ken-ichi Iimura (Utsunomiya Univ, JAPAN)
Tomoaki Kawamura (Nichia, Japan)
Richard Matyi (Univ at Albany, SUNY, USA)
Hiroshi Okuda (Kyoto Univ, JAPAN)
Hiroo Omi (NTT, Japan)
Kazuhiko Omote (Rigaku, JAPAN)
Osami Sakata (NIMS, JAPAN)
Krassimir Stoev (Chalk River Laboratories, Canada)
Atsushi Takahara (Kyushu Univ, JAPAN)
Yoshikazu Takeda (Nagoya Univ, JAPAN)
Isao Takahashi (Kwansei Gakuin Univ, Japan)
Hiroki Wadati (The Univ of Tokyo, Japan)
Atsushi Kono (Fukuoka Univ, Japan)
Wataru Yashiro (Tohoku Univ, Japan)
Masato Kubota (JAEA, Japan)
Kenji Sakurai (NIMS, Japan)
Vallerie Samson (NIMS, Japan)
Takashi Nakayama (Chiba Univ, Japan)
Koichi Akimoto (Japan Womens Univ, Japan)
Yoshiyuki Yamashita (NIMS, Japan)
Yoshikazu Fujii (Kobe Univ, Japan)
(ここまで24)

検討中
Masamitsu Takahasi (JAEA, JAPAN)

US側オーガナイザーが確認中
Jean Jordan-Sweet (NSLS, USA)
Paul Evans (Univ. of Wisconsin, USA),
Mark Goorsky (UCLA, USA)
Donald Windover (NIST, USA)
Wen-Li Wu (NIST, USA)
Martin Zimmermann (Bruker-AXS, Germany)

2013年1月11日

秋のMRSジョイント国際シンポジウム

2013 JSAP-MRS Joint Symposia(同志社大学、9/16-20)の講演募集が始まっております。
皆様、ふるってご応募をお願いいたします。シンポジウムGが、本研究会主催のシンポジウムです。
https://www.gakkai-web.net/gakkai/jsap/jsap_mrs/hp/html/cfp.html

現在のところ、口頭講演を2日間、ポスターを0.5日とし、9/16-18 に開催を計画しております。
口頭講演とポスターをあわせた全発表数は50~60程度を想定。アメリカ、ドイツ、カナダから参加予定者がありますが、1研究グループあたり、口頭1+ポスター1を目安にお考えいただければ幸甚です。

アブストラクト投稿は上のリンクからお願いします。

2012年7月 5日

ワークショップ御礼

先週の研究会では、たいへんお世話になりました。
研究会の報告をPFニュースに掲載するということで、原稿案を書いたところですが、後ろにはプログラムがついております。ご発表(ご登壇)の皆様には、講演タイトルなど訂正していただくよい機会と思いますので、ご点検をお願いいたします。

また本文についても、お気づきの点があれば、どんな些細なことでもご指摘いただけると助かります。

可能であれば、写真を2枚ほど入れたいと思っていますが、まだよい写真が見つかっておりません(例年のワークショップにくらべ、広い会場で、また照明の都合もあり、写真が撮りにくかったという問題がありました)。

締切がなんと明日ということで、お早目のコメントを頂けると幸いです。
よろしくお願いいたします。

2012年6月22日

アウトルックご執筆のお願い

ワークショップ(PF研究会)まであと4日になりました。

アウトルック(KEK プロシーディングス)は、基本的にカメラレディで出版したいと考えております。ほとんどの皆様にお書きいただく第2章について、テンプレートを準備いたしました。

1テーマあたり2ページですが、少ないページ数であっても、最新、最先端のオリジナルで重要な情報を凝縮させて掲載したいと願っております。

提出は、研究会開催中は、受付にて承ります。また、事後でも、電子メールでお送りいただくことでも結構です。今回、研究会にはやむなく欠席される場合も、アウトルックにはご寄稿いただく皆様も少なからずおられます。
どうぞよろしくお願いいたします。

なお、施設、ビームラインご関係の皆様には第3章、インスツルメンテーションや計測・解析技術にかかわっておられる皆様には第4章のご執筆もお願いいたします。これらについては、別途テンプレートをお配りいたします。


  第1章  はじめに
  第2章  埋もれた界面の科学の現状と課題 (仮タイトル)
   2-1  ○○○○
   .......       約40テーマ (大別して4分野、うち1つは理論)
             各テーマ2ページ
   2-40 ○○○○
  第3章  新しい量子ビーム源(仮タイトル)
   3-1 放射光源
   3-2 中性子源
  第4章  新しい計測技術(仮タイトル)
   4-1 リアルタイム計測
   4-2 超高速現象の計測
   4-3 微小領域の計測、3D計測、ビジュアリゼーション
  第5章  結論

  付録   研究会10年間の軌跡、活動実績

2012年3月12日

春の応用物理学会シンポジウム(March 15, 2012)

「中性子・X線のコラボレーションによる薄膜・多層膜の埋もれた界面の解析の新しい展開」
日時: 2012年3月15日 9:30~15:15
場所: 早稲田大学 早稲田キャンパス(東京都新宿区西早稲田1-6-1)
    B8会場 (7号館321室)
https://www.gakkai-web.net/gakkai/jsap/pro/Settings/pdf/gaiyopdf/k
aijo.pdf


プログラム
(午前)
ナノテクノロジーにおける埋もれた界面の解析のニーズとソリューション」
(30分)
物材機構 知京豊裕
「埋もれた界面の理論的研究:固体表面近傍における液体の構造について」(30
分)
京大エネルギー理工 ○木下正弘
「X線反射率法による埋もれた界面の解析の新しい提案」(15分)
神戸大研基セ 藤居義和
多波長同時分散型光学系を用いた迅速3次元逆格子空間マッピング」(15分)
東大物性研 白澤徹郎
X線光子相関分光法による高分子ブラシ修飾微粒子の非ブラウン運動の観測」(15分)
JST, ERATO,理研播磨 星野大樹
「J-PARC偏極中性子反射率計(写楽)の現状と多層膜研究の展開」(30分)
J-PARCセンター 原子力機構 久保田正人

(午後)
Neutron and X-ray reflection tomography: new and complementary tools for
surface and interface imaging of thin films and multilayer materials(30
分)
筑波大 Vallerie Ann Samson
「回折格子干渉計を利用した極小角散乱イメージング - X線と中性子の相補利
用への期待」(30分)
東大院新領域 ○矢代 航
クイックX線反射率測定によるポリビニル酢酸薄膜のガラス転移の観察」(15分)
CROSS東海 水沢まり
「X線散乱法を用いた有機ヘテロ接合膜構造の研究」(15分)
岩手大  細貝拓也
Pd基アモルファス合金薄膜の結晶化過程におけるX線反射率測定」(15分)
東北大金研 山本篤史郎
「共鳴軟X線散乱によるMn酸化物超格子薄膜の軌道・磁気秩序の観測」(15分)
東大工 和達大樹
軟X線共鳴散乱を用いたマンガン酸化物超格子薄膜の磁性の研究」(15分)
原子力機構 J-PARCセンター 久保田正人

2012年2月 4日

アウトルック刊行計画

かねてより申請していたPF研究会「薄膜・多層膜の埋もれた界面の解析 -高度な量子ビーム源による新しい研究の方向性」について、昨日、採択通知が届きました。

この研究会では、これまで(過去10年くらいまでの)の発展を総括しつつ、今後の5~10年の方向性を模索し、特に ERL, XFEL あるいはその他の新X線源や、新中性子源の利用による新規な可能性も議論するといったことを考えております。ほぼ全部の講演を招待講演としつつ、第2日目の夜に、恒例のイブニングセッションを設け、自発的な発表もできるだけ受け入れたい考えです。

この研究会の成果は、「埋もれた界面のX線・中性子解析アウトルック」(仮題)という日本語で約100ページの出版物としてまとめたいと願っております。この「アウトルック」は、以前に刊行した「企画調査報告書」を大幅に拡充、更新するものです。

従って、アウトルックに寄稿して頂く著者の皆様と、研究会でご講演頂く招待講演者には、かなりのオーバーラップがあることを前提にします。

現在、新旧運営委員の皆様にもご議論頂いているところですが、

(1)自分は発表したい、アウトルックも書きたいという自薦
(2)この方にはぜひ発表してほしい、アウトルックも書いてもらいたいという推薦
(3)プログラムはかくあるべし、アウトルックの分野分けはこうであるべしというご提案
(4)スケジュールに関する希望、提案

など、皆様からの積極的なご意見をお待ちしています。

2011年11月 9日

2012春シンポジウム

来春の応用物理学会では、シンポジウムの開催の方法等に大幅の改革がおこなわれるようです。従来とは異なり、一般講演も募集するということです。当研究会の提案するシンポジウムも、今回招待講演5件(午前中)に加え、一般講演を10件程度(午後)組み込むことを考えております。皆様ご自身も含め、周囲のご関係の方に、ぜひ一般講演への応募を熱心に勧誘して頂きたく、よろしくお願いします。

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シンポジウムタイトル
「中性子・X線のコラボレーションによる薄膜・多層膜の埋もれた界面の解析の新しい展開」
日時: 2012年3月15日
場所: 早稲田大学 早稲田キャンパス

提案趣旨説明
ナノテクノロジーの研究開発においては、物質によって覆われた埋もれた界面」の原子配列や分子レベルの構造を解明する必要がある。こうした研究対象を非破壊、かつ定量的に解析するには、表面・界面敏感な中性子およびX線技術の活用が有効である。最近、わが国の大強度陽子加速器施設 J-PARC の物質・生命研究施設に反射率計を備えた新ビームラインが建設され、これまでになく、中性子とX線のコラボレーションの機運が高まっている。そこで、本シンポジウムでは、その新たな発展の可能性を探るため、5名の招待講演者を迎え、(1) 新ビームラインの建設の現状とそこで期待されるサイエンスについて、(2)ナノテクノロジーにおける埋もれた界面に関する具体的な課題、ニーズとソリューションについて、(3) 埋もれた界面の解析のために中性子・X線のコラボレーションが期待される新計測手法である反射X線トモグラフィの技術開発について、(4) 埋もれた界面の理論的研究の最新状況、および中性子・X線等の実験技術への期待について、(5) 埋もれた界面の解析のために中性子・X線のコラボレーションが期待される新計測手法である極小角散乱イメージングの技術開発について、報告を受け、さらに10件程度の一般講演を交え、今後の展開方向に関する討論を行いたい。本シンポジウムは、応用物理学会埋もれた界面のX線・中性子解析研究会により企画・提案されたものである。関連テーマは 2002年秋、2005年春、2006年秋、2007年秋、2009年春、2010年春(震災のため 7月にずらして開催)の過去6回のシンポジウムで議論されており、それらを踏まえた新規の展開をめざしている。必ずしも応用物理学会のレギュラーなメンバーではない化学、高分子科学、生物等の研究者も多く討論に参加する点や、中性子とX線の両方の技術分野の専門家が集まる点にも特色がある。

プログラム(案)
9:00~9:10 イントロトーク
9:10~9:40 久保田正人(原子力機構)「J-PARC 反射率ビームラインの現状と磁性体超格子の解析研究への展開」(案)
9:40~10:10 知京豊裕(物材機構)「ナノテクノロジーにおける埋もれた界面の解析のニーズとソリューション」 (案)
10:10~10:25 休憩
10:25~10:55 SAMSON, Vallerie Ann Innis(筑波大)「Visualization of surface and buried interfaces by X-ray/neutron reflection tomography」
(案)
10:55~11:25 木下正弘(京大エネ研)「埋もれた界面の理論的研究: 固体表面近傍における液体の構造について」(案)
11:25~11:55 矢代航(東大新領域)「回折格子干渉計を利用した極小角散乱イメージング ― X線と中性子の相補利用の可能性」(案)
11:55~13:30 昼食休憩
13:30~13:45 一般講演1
13:45~14:00 一般講演2
14:00~14:15 一般講演3
14:15~14:30 一般講演4
14:30~14:45 一般講演5
14:45~15:00 一般講演6
15:00~15:15 休憩
15:15~15:30 一般講演7
15:30~15:45 一般講演8
15:45~16:00 一般講演9
16:00~16:15 一般講演10
16:15~17:00 サマリートーク、総合討論

2011年9月23日

IOP論文集オンライン出版

たいへん長らくお待たせしました。1年以上前の2010年8月頃に編集を開始した英文論文集が去る9/19(月)にオンライン出版されております。

IOP Conference Series. Materials Science and Engineering Vol.24
 (Buried Interface Sciences with X-rays and Neutrons 2010 25-27 July 2010, Nagoya)

収録されている全論文を下記より無料でダウンロードできます。
http://iopscience.iop.org/1757-899X/24/1

本論文集は、2010年7月に名古屋大学で開催したワークショップで討論された論文のみならず、新規に多くのご寄稿を頂きました。また、どの論文も掲載決定までに3~5人の研究者が独立に目を通し、それぞれに詳細なコメントを交換する等、論文集の品質、つくる過程にもずいぶんこだわっています。

それだけに、たいへん残念なことですが、最終段階でとても残念な手違いがありました。
本年8月末に、オンライン版の暫定版を著者の皆様全員に点検して頂き、修正のための差し替えのファイルをご用意いただきました。出版元のIOPにも、もちろん、そのような差し替えファイルを送付してあったのですが、9/19(月)の公開時に、2論文が差し替えを正しく行われないまま出てしまいました。公開直前に、もう一度、著者の皆様ご自身に点検して頂くようにすればよかったところを、省略してしまったため、多大なご迷惑をおかけしてしまいました。

不手際をお詫び申し上げます。

この後、印刷冊子体やCDも発行予定ですが、同様のメカニカルな問題が起きるかもしれませんので、もっと注意深くなくては、と思っております。

2010年11月24日

2011 春シンポジウム

来年3月、春の応用物理学会(神奈川工科大学)の折、SPring-8 ソフト界面科
学研究会とのジョイントでシンポジウムを企画する件、最近、詳細を確定させ、
申し込みを完了しましたので、お知らせいたします。

シンポジウム主題  「X線・放射光による埋もれた界面の構造計測」
開催希望日     2011年3月25日または3月26日
内容説明
ナノサイエンス・ナノテクノロジーの研究開発においては、物質によって覆われ
た「埋もれた界面」の原子配列や分子レベルの構造を解明する必要がある。こう
した研究対象を非破壊、かつ定量的に解析するには、斜入射配置で用いる表面・
界面敏感なX線技術(X線反射率法、X線回折法、XAFS法、GISAXS法
等)の活用が有効である。最近、高輝度シンクロトロン放射光源等の先端研究施
設を用いることにより、これらの構造計測の技術はいっそう発展し、半導体・電
子材料からソフトマテリアルまで多くの対象に研究の裾野が広がっている。本シ
ンポジウムは、SPring-8 ソフト界面科学研究会と応用物理学会埋もれた界面の
X線・中性子解析研究会が共同で企画した。第一線で活躍中の研究グループから
最新の研究状況の報告を受け、今後の課題や方向性を討論する。

プログラム
9:00 ~ 9:20 イントロダクトリートーク:X線を利用したソフト界面科学研究
の現状と将来展望(宇都宮大院工 飯村兼一)
9:20 ~10:00 シンクロトロンX線 反射率測定による液/液界面ギブズ膜の構
造解析(九大院理 瀧上隆智)
10:00 ~ 10:40 薄膜・ナノ粒子/Si系の物性とX線反射率法による構造解析
(福岡大理 香野 淳)
10:40 ~ 11:00 休憩
11:00 ~ 11:40 ソフト界面に存在する溶存イオンの局所構造(東工大院理工
原田 誠)
11:40 ~ 12:20 GaN系半導体の成長温度における実験室系X線反射率測定(名
大院工 竹田美和)
12:20 ~ 13:30 昼食
13:30 ~ 14:10 イオン液体界面におけるイオン多層構造のX線反射率測定によ
る検出(京大院工 西直哉)
14:10 ~ 14:50 極端に非対称なX線回折法による半導体表面界面の格子ひずみ
解析(名大院工 秋本晃一)
14:50 ~ 15:10 休憩
15:10 ~ 15:50 X線反射率法による水面高分子電解質ブラシ形成機構の解析
(京大院工 松岡秀樹)
15:50 ~ 16:30 固液界面における水の微視的構造とダイナミクス:分子シミュ
レーションからのアプローチ(東北大 赤木和人)
16:30 ~ 16:50 サマリートーク: X線・放射光による埋もれた界面の構造計
測の今後の課題と展望(物材機構 桜井健次)

2010年11月12日

JPCM 埋もれた界面論文集完成のご報告

2009年夏頃にスタートして1年以上かかってしまいましたが、Journal of
Physics: Condensed Matter 誌において企画しました "Exploring surfaces and
buried interfaces of functional materials by advanced x-ray and neutron
techniques" 特集の全12論文(当初予定よりもだいぶ少なくなりましたが)が、
まもなく刊行されることとなりました。

来週、11/15(月)には、下記Web ページにてご覧いただけます。ぜひアクセス
なさってください。
http://iopscience.iop.org/0953-8984

ご希望の方には、当研究室でまとめ買い予定の冊子体をお分けいたします。11月
30日の第4回研究会には間に合わないかもしれませんが、来年1月の2011 第1回研
究会の時には、お渡しすることもできるのではないかと思っております。

この出版が当初予定よりもだいぶ遅れたことで、12論文の著者の皆様をはじめ、
ご関係の皆様に多大なご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。また、限
られたマンパワーで活動しているため、現在進行中の名古屋ワークショップ等の
成果をまとめる論文集(同じIOPですが、別の媒体の IOPCS:MSE)の編集も遅れ
てしまっております。重ねてお詫びいたします。

ずっと重くのしかかっていた JPCM 特集論文(実のところ、途中で出版が危なく
なったこともありました。Preface から、そのような経緯も読み取れる
でしょうか)をついに世に出すことができたことで、はずみをつけて、次の論文
集を頑張ってゆきたいものと思っております。こちらも当初予定よりは遅れます
が、その分、内容面でよい品質にする努力をし、また1遍でも多くの論文を掲載
し、よい仕上げをしたいものと願っております。どうぞご協力のほど、よろしく
お願いいたします。

JPCM 特集完成のご報告と今後のお願いまで

2010年7月27日

ワークショップ御礼

このたびは名古屋大学ベンチャービジネスラボラトリにおいて3日にわたって開
催されたワークショップにご参加をいただき、たいへん熱心で活発なご討論を頂
きまして、誠に有難うございました。放射光・中性子のビームタイムや施設の各
種行事とも重なってしまい、ご関係の皆様には大変ご不便をおかけしましたが、
そのようななかでも(昨年の秋葉原を大きく上回る)54名のご参加を頂き、大
変喜んでおります。

本ワークショップは、今年で10年目、回数では15回目にあたるものでありま
す。毎回、さまざまな異なる研究分野から新たな参加者を迎えられるよう努力を
続けておりますが、今回も初めてご講演頂く方、初めて聴講される方々と一緒に、
このワークショップを楽しむことができたことは、まさに皆様のご協力の賜物と、
大変感謝しております。

第1日目の"「埋もれた界面」と「X線・中性子」と「理論」の接点" 討論企画は、
日曜日の午後という日程ながら、関係者の予想を大幅に上回る28名ものご参加
があり、たいへん討論が盛り上がりました。理論研究者の先生方との交流は、昨
年より継続的に行っておりますが、今回で4回目となり、それぞれの研究の背景
や今後の展開像についての相互理解を更に深めるとともに、将来の研究課題の抽
出や設定目標についても議論を進めることができたように思います。以前、私た
ちは科研費で「X線・中性子解析による埋もれた界面の科学」についての企画調
査をまとめましたが、今後は、このような整理を、これまでの4回の討論をもと
に行ってゆく必要があるかもしれません。

第2日目、第3日目は合計で19のご講演を頂きました。40分または20分の
講演でしたが、実際の進行では、討論時間が少なくて物足りないことも少なから
ずあったように思われます。特に20分のご講演をお願いした皆様にはご迷惑を
お掛けしました。懇親会は、1日目の「風来坊」では12名、2日目の会場での
立食パーティでは25名のご参加がありました。楽しんで頂けましたでしょうか。
今後の参考のために、「こうすればもっとよかった」というご意見は歓迎ですの
で、よろしくお願い致します。恒例になっているイブニングセッションは、本年
は申し込みが5件と少なかったのが残念でしたが、そのぶん、時間をゆっくりか
けることができました。

今回、原田仁平先生が、最初から最後まで出席してくださり、個々の討論にも多
くの有意義なご議論を頂きました。また第3日目の閉会の折には、全体を通して
の講評もお願いいたしました。原田先生には、2007年の仙台でも同じように
ご指導頂いたのですが、今回は、「餅は餅屋」ということを念頭においたコラボ
レーションの醸成を心がけてはどうか、というアドバイスを頂きました。結果と
して10年間続いた、このワークショップの今後については、おそらく皆様もそ
れぞれお考えやご提案をお持ちではないかと思いますが、原田先生からは、今後
も継続してゆけるよう工夫があるとよいというお話がありました。原田先生、誠
に有難うございました。

さて、もしこのワークショップでの討論にご興味を見出され、今後も、類似の活
動へのご参加を希望される場合は、ぜひ、当研究会に入会なさってください。応
用物理学会の会員ではなくても入会でき、その日より、メーリングリストからの
メールなどを受け取ることができるようになります。どうぞご検討ください。

また、本ワークショップでのディスカションの成果は、IOP Conference Series
: Materials Science and Engineering の1つの号としてまとめ、近日中に電子
出版および印刷、発行する予定であります。これは、私たちの発行する10冊目
の論文集となるものでありますが、英文のものについては、冊子そのものを諸外
国の関連研究施設や研究者に送ったりしていることから、次の論文集はもう出て
いるのか、と尋ねられるほどにもなってきました。ぜひ読んでもらえるとありが
たいとこちらでも思う人々の間での visibility が少しづつ上がってきており、
皆様にも、ぜひこの点をご考慮の上、積極的なご利用をお願いしたいと思います。

論文のテンプレートはこちらです。カメラレディにて作製をお願い致します。
http://xray-neutron-buried-interface.jp/IOP.dot

会期中にお出し頂いた分については、明日より審査を開始いたします。また、こ
れからご提出くださる方は8月31日までにお願いいたします。今回のワークショッ
プでご講演なさらなかった方も、当研究会の各種会合、シンポジウムでのご発表、
ディスカションをもとにレポートを書いてくだされば、受け付けますので、どう
ぞよろしくお願いいたします。

末筆ながら、開催地になった名古屋大学の田渕先生、竹田先生には、会場のご手
配はもちろん、当日の設営、運営、後片付け、また懇親会関係まで、まさに何か
ら何まで大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。

ワークショップご参加の御礼まで

2010年7月 6日

シンポジウムサマリ案

たいへん遅ればせながら、2010春の応用物理学会、「X線による埋もれた固液界面の精密科学の可能性」シンポジウムのサマリ案を作成いたしました。

いつもはシンポジウム終了の翌日にたたき台を作製し、1~2週間以内程度に確定するようにしているのですが、今回、他の用事にかまけてかなり長い間、放置してしまい、大変申し訳ありませんでした。だいぶ時間がたってしまい、記憶の間違っているところもあろうかと思います。

既に講演者、座長の皆様には、ご意見をうかがっておりますが、会場にてシンポジウムを聴講された皆様にも、コメントなど頂ければ、幸甚です。

このサマリは、最終的に応用物理学会のホームページに掲載されます。

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